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ユーロ円CBとは?転換社債型新株予約権付社債のシンジケート団引き受けと主幹事の役割とは!

よくユーロ円という言葉を耳にします。

これは、ユーロと円の為替のことではなく、またユーロの通貨とも

直接関係ありません。そこで、今回はこの紛らわしい、ユーロ円について

そして、最近よく金融市場でにぎわしているユーロ円CBについて

調べてみたいと思います。

ユーロ円CBとはなに?

このユーロ円という言い方は一体なんなのかといえば、

金融では自国から見た海外マーケットのことをユーロ

といいます。通貨のユーロとは全く関係がありません。

つまり海外で発行されたCBのことを指します。

CBと普通社債との違いは

CBというのはConvertible Bondの略、日本語では転換社債型新株予約権付社債と

言います。これは、株価に転換できる権利の付与された社債のことをいいます。

これは、比較的発行頻度が高い資金調達手段であります。

かつては、「転換社債」と呼ばれていたが、平成14年4月1日の商法改正に

よって正式名称が「転換社債型新株予約権付社債」となりました。

これは、株式と債券の二つの特徴をあわせ持ち、所有者が株式に転換すると

株価の上昇による利益を得ることが期待できます。一方、社債のまま保有し

続けると、利付債として定期的に利子を受け取ることができるほか、

償還日には額面金額が払い戻されます。

CBは、社債に新株予約権が付された形態で発行されます。「新株予約権」とは、

株式を一定の条件で取得するための権利のことで、新株予約権を行使すると、

発行時に決められた値段(転換価額)で社債を株式に転換することが可能

となります。新株予約権の行使によって発行される株式数や、新株予約権を

行使できる期間(転換請求期間)などの条件は、あらかじめ決められています。

いったん株式へ転換した後に社債へ戻すことや、新株予約権を分離譲渡することは

できません。CBを株式に転換して売却するか、転換社債としてそのまま売却するかを

決定する際には、CBを株式に転換した際の「CBの理論価格(パリティ)」や

CBの市場価格とパリティとの「乖離率」などが判断材料となります。

普通社債とは

一方で普通社債とは、株式への転換ができない一般の社債のことを

普通社債(SB、Straight Bond)といいます。

有価証券引き受けの流れは

 

証券会社が有価証券を引き受ける際には「元引受」と「下引受」があります。

元引受とは、発行者から直接、有価証券を取得する引受会社のことです。

下引受とは、発行会社ではなく元引受会社と契約して引受業務を行なう

引受会社のことです。

そして、一般的には、リスクを回避するためにシンジケート団を形成することが

一般的です。

そこで「主幹事」と「幹事」の役割があります。

引受会社のうち、発行会社と協議する金融機関を幹事会社と呼びます。

引受会社が複数の場合は、中心となって協議を行い、書類作成などを担当するものを

主幹事と呼びます。

引受業務では、引受会社が発行される有価証券のすべてを取得し、未取得の部分を

残さないことを保証する契約を結びます。このリスク負担を、引受責任と言います。

債券発行会社のメリットは

発行会社は、資金調達が不成立に終わるなどのリスクを回避でき、確実に

有価証券が発行できることがメリットです。また、引受会社が責任を果たすことで、

発行市場が円滑に機能するメリットがあります。ただし、引受会社は判断を誤ると

多くの売れ残り証券を抱え、多額の損失が生じるリスクを負うことに

なるのです。そのリスクを考慮して、業務ができるのは資金力がある

第一種金融商品取引業者に限られています。

まとめ

ユーロ円CBとは、為替とは関係なく、海外で発行された

昔のことばで転換社債をいい、現状のように株価が好調なときには

とくにニーズの高い資金調達方法のようです。

そしてこのCBの引受時には、円滑な販売やリスク負担を分散する目的で、

複数の証券会社などがシンジケート団を組成し、共同で引き受けることが多い

ようです。

幹事とは、有価証券の募集や売り出しをする際に、シンジケート団を代表して発行体と

発行条件や引き受け契約内容を協議する証券会社のこといい、「幹事証券会社」とも

いいます。幹事会社が複数ある場合、その主導的役割を果たす幹事会社を

「主幹事」「主幹事会社」と呼びます。引受シンジケート団は、新たに大量に発行される

株式や債券などを複数の引受会社(金融機関)が集まって引き受ける団体のことですが

引受シンジケート団を組む目的は、販売力の強化と引受責任リスクの分散を

することです。このように、企業が資金調達のために発行する有価証券に対して

証券会社の役割は、これを引き受けて、投資家に販売することです。これにより

証券会社は、手数料を得、証券会社の4大業務のなかで、「引き受け」は

ひとつの柱になるビジネスです。

 

プロフィール


Yoshi

こんにちは、Yoshiと申します。
約20年に及ぶ外資系銀行でのトレード経験を活かして金融情報を独自の視点で発信しています。FX市場に携わって約20年経ちますが、現在は他の金融市場(株式、コモディティ、暗号通貨)の関連性を含めて独自目線で情報提供しています。
主な資格:
米国公認会計士合格(ワシントン州)
お仕事依頼などの連絡先:
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