ボブコーカー共和党議員の引退表明で減税法案は早くも不透明になった

先週、共和党が減税法案を提出したことで、市場では

楽観的な見方が占有していましたが、早くも、共和党内から

綻びが出始めているようです。

ボブ・コーカー共和党上院議員の引退表明

共和党上院議員のボブ・コーカー氏が先週2018年の再選挙に

出馬しないことを公表しました。ニュース番組でコメントした際に

今後の数週間は共和党が最も早急な法制化課題としている

税制改革について、声を大きくするつもりだ、とコメントしています。

財政再建重要視する共和党議員

コーカー氏は、NBC番組「Meet the Press」のホストに対して

もし、私には、我々が財政赤字に1ペニーを追加しているように

しか見えないのなら、私は残念ながらそれに賛同するつもりは

ない、と表明しました。国家赤字は、我々の国家にとって

最も脅威となっている、とコメントしています。

なぜこのことが重要なのか

コーカー氏は、上院の次の15ヶ月で、きわめて重要な一票と

なるからです。そして彼の投票は、税制改革法案が通過するかどうか

を決定付ける数少ない要因のひとつとなります。

コーカー氏の同僚の多くは、大幅な減税策をすすめるために

赤字をさらに増やすことも厭わないでいるが、

もうすぐ引退し、フリーな立場となるコーカー氏は

このことにマーカーを置いたことなりました。コーカー氏は、

筋金入りの対赤字タカ派としてそのキャリアを全うしようと

しています。

数字の上では減税法案は通過不可能

共和党幹部に近い筋はこのように総括した。選挙民に制限されていない

コーカー氏は、危険なコーカー氏だ、とコメントしています。

税制改革に関わっている他の共和党重鎮がこのコーカー氏の編集を

見た後でこう伝えました。「彼はただの1票だが、マケイン氏も

2001年と2003年のブッシュ政権の減税策に反対票を投じた。

よって2票の問題があるが

「さらにコリンズ氏、ロイムーア氏、そしてランド氏も追加の問題

となる可能性がある。法案に関しては、計算上難しいことになるで

あろう」と共和党幹部はすでに諦め状態となっています。