ブルムバーグバークレイズグローバル総合指数に中国債券導入による人民元相場の見通しは！？

日本を始めてとする先進国の債券利回りが乏しい

なかで、新興国の債券ファンドに注目が集まって

います。そのなかでも、もっとも注目されている

新興国の中に中国が入ります。

新興国市場への投資はリスクが高い選択肢と考える

投資家は依然として多いです。

とくに中国に対しては、どうしても拒否反応を

を示す投資家が多いのもの事実です。

そこで今回は中国債券ファンドについて

メリットとデメリットについてまとめて

みたいと思います。

ブルムバーグバークレイズグローバル総合指数に中国債券が含まれるメリットは

中国の金融市場といえば、海外投資家に

門戸を閉ざしていたたてm

国際分散投資のポートフォリオに

中国債券を組み入れることは今まではあまり

考えられませんでした。

しかし、点心債をはじめてとして、オフショア市場

での中国債券の流通がよくなっているため

ここ数年間は中国債券が投資対象として

見直されるようになっています。

また世界債券の主要な指数である

ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル

総合指数に中国人民元建国債および

政府保証債の一部が今年の4月から段階的

に組み入れられることが発表されています。

中国債券は他の市場との相関関係が低い

これも中国債券に対するメリットといえるかも

しれません。

金融商品の欠点といえば、債券投資であれば

世界中が連動して動いてしまうところですが、

中国債券は比較的、切り離した動きとなります。

昨年の場合だと、米国の金利が上昇しているなか

中国は金融緩和政策を積極化させ、金利が下がり

債券価格は上昇しました。

中国債券利回りが比較的高い

そしてなんといっても中国債券のメリットといえば

同じ格付けでも中国債券のほうが利回り、すなわち

クーポンが高いことです。

現状日本の国債の利回り、クーポンはほとんど

ないにひとしいくらいのゼロ金利政策を

敷いていますが、中国の10年の国債利回り

は5％あります。

これだけクーポンがあれば、少し為替が動いたくらい

ではやられない状況にあります。

そして、人民元通貨の動きはここ数年間安定して

いるので、その意味でも魅力的にうつる債券投資に

なります。

そして中国政府の格付けも他の先進国と比べて

も高いのです。

中国の国債の格付けは、海外の格付け会社からA1の

格付けを得ており、これは日本やアイルランドと

同等な格付けとなります。

中国債券投資のデメリットは

やはりこれはカントリーリスクだと思います。

ここ数年の外国人投資家による中国債券投資

が急激に増えていますが、外国人投資家による

中国国債の保有高は昨年10月には過去最高の

1556億ドルに達し、その割合は全体の8％に

及んでいます。そこで問題となるのが、平常時は

いいのですが、海外投資家は危険を察すると

一斉に逃げていきます。きおれが意味していることは

価格が急落してしまうリスクにも晒されています。

また海外投資家にとってみれば、経済のファンダメンタルズ

といった市場原理を注視して投資に動きますが

中国政府は御構い無しに市場に介入してくることが

考えられれます。

非課税となる中央政府債には、海外投資家の買いが殺到して

おり、買い越しの44％をすでに占めています。

今後は他の新興国と同じように外国投資家が中国国債の

25％を占めることも考えられます。

人民元相場への影響と見通しは

海外投資家による中国債券投資の増加は、基本的に

人民元にとってみれば、ポジティブな材料だと

思われます。しかし中国の場合当局による管理的

相場が色濃くあり、今懸念材料となっている

貿易問題などが暗礁にのりあげたりすると

市場原理から逸脱して、大幅な人民元安に

誘導したり、また債券市場についても当局が

介入することが懸念されます。やはり気になる

のは、市場原理で動いている海外投資家が一度

に市場から出ようとした場合に、大きな価格変動

がもたらされる可能性があることです。

中国の場合安定した状態が永遠に続くと過信すること

がやはり危険でもあるように思われます。