フィッシャーFRB副議長の利上げ示唆も反応しない~中期的なドルの見通しは?
だんだんと市場はこの手の発言に反応しなくなってきている
ようです。
要するに、この材料に飽きつつあるということでしょうか。
昨日フィッシャーFRB副議長は、低金利が長引くことへの
懸念を表明しましたが、市場は反応するどころか、ドルは
下落して引けました。
12月の利上げは7割織り込み済み
市場があまり反応しなくなったのは、12月の利上げ可能性
をすでに7割織り込んでいることです。
ですから、ドル売りの利食いも出やすくなるということも
言えるかと思います。
今後の原油相場も影響
ドルが重くなった原因のひとつに原油価格の不透明感
があります。
原油は先日、アルジェリアでの合意をうけて、11月のウィーンでの
OPEC総会で生産制限で合意されるとの期待感があります。
一方でイランは、年内に日量を400万バレルに増やす計画
を打ち出しています。
この矛盾が、今後の交渉を難しくさせるのではないかという
懸念もあります。
中期的にはドルは上昇?
もう一つの注目材料の米国の企業業績は、予想よりも
良いものが連発しています。
昨日は、Netflix、バンカメそしてIBMと発表ありました
がいずれも予想よりも良い数字でした。
やはりファンダメンタルズに立ち返るとドルは依然として
上昇局面にいると思っています。