ドッド・フランク法改正をめぐりイエレン議長とトランプ大統領が対立?
昨日のイエレンFRB議長の議会証言では、
3月の利上げを示唆するかどうかが注目点
でしたが、もう一つの焦点がありました。
それは、トランプ大統領が大統領令で提示
している、ドッド・フランク法の改正について
です。
トランプ大統領とは真っ向異なる主張
ドッド・フランク法は、金融危機以降ウォール街の監督を
擁護し、銀行の安全性融資の継続に役立ったとイエレン議長
は主張し、一方、トランプ大統領は小規模企業が融資
を得られないと主張し真っ向対立しています。
公的資金による銀行救済の防止には同意
今回注目されたのは、共和党内でもウォール街規制に
は前向きな議員が多数いて、実際に、共和党議員が
ホワイトハウス側に立つのか、それともFRBによる
規制を踏襲するのか、注目されましたが、銀行救済
を避けるという点では、合致しているようです。
効率的な規制については、ムニューチン氏に協力
するとイエレン議長は言及しているので、トランプ政権
下でのドッド・フランク法の改正は、本質的に
大きく変わるものではないことが、このことからも
伺えます。