チェース・コールマン氏（タイガーグローバルマネージメント）のヘッジファンドがコロナ渦２０２０年好調の理由は！

フォーブス400の25のヘッジファンドは、合計で

1850億ドルの価値があり、昨年より28億ドル

増加しています。ヘッジファンド・リサーチの分析によると、

ヘッジファンドが2020年上半期に平均7.9％の損失を

記録したことを考えると、このグループがいかに

優秀だったかということがわかります。

２０２０年ヘッジファンドトップ２５は

1. ジェームズ・シモンズ 2兆5000億円（ルネサンス・テクノロジー）

2. レイ・ダリオ 1兆8000億円（ブリッジ・ウォーター・アソシエイツ）

3. ケン・グリフィン 1兆6000億円（シタデル）

4. スティーブ・コーエン 1兆5000億円（ポイント72アセット・マネジメント）

5. カール・アイカーン 1兆4800億円（アイカーン・エンタープライズ）

6. デビッド・テッパー 1兆3800億円（アパルーサ・マネジメント）

7. ジョージ・ソロス 9200億円（ソロス・ファンド・マネジメント）

8. イスラエル・エングランダー7600億円（ミレニアム・マネジメント）

9. チェース・コールマン 7300億円（タイガー・グローバル・マネジメント）

10. ジョン・オーバーデック 6900億円（トゥー・シグマ・インベストメント）

10. デビッド・シーゲル 6900億円（トゥー・シグマ・インベストメント）

10. デビッド・ショー　 6900億円（DEショー）

13. ポール・チューダー・ジョーンズ　6200億円（チューダー・インベストメント）

14. ブルース・コブナー　　　 5600億円（CAMキャピタル）

15. スタンレー・ドラッケンミラー　4700億円（ダンカーク・キャピタル）

16. ジュリアン・ロバートソン 4600億円

17, ジョン・ポールソン 4500億円（ポールソン）

18. ポール・シンガー　　　　 3800億円（エリオット・マネジメント）

19. ジョン・アーノルド　　　 3500億円（センタウルス・アドバイザーズ）

20. ダニエル・オク　　　　　3400億円（オク・ジフ・キャピタル・マネジメント）

21. ダニエル・ローブ　　　　3100億円（サード・ポイント）

22. ステファン・マンデル　　3000億円（ローン・パイン・キャピタル）

23. レオン・クーパーマン 　2700億円（オメガ・アドバイザーズ）

24. ノーム・ゴッツマン 　2400億円（GLGパートナーズ）

25. ビル・アックマン　　　　2200億円（パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント）

今年のフォーブス400に掲載されたヘッジファンドの数は

25で安定していたが、ルネッサンス・テクノロジーズの

ヘンリー・ラウファーがランキングから外れ、

パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの

創業者兼CEOのウィリアム・アックマンが4年ぶりに

リストに戻ってきました。2019年のリストに入っていた人の

うち、11人がさらに収益を伸ばし、7人が減収となりました。

チェース・コールマン氏が２０２０年最も伸ばしたヘッジファンド

このグループの中で最も稼いでいるのは、フォーブス400に

掲載されているヘッジファンドマネージャーの中で最年少の

ニューヨークに拠点を置くタイガー・グローバル・マネジメント

の創業者です。

45歳のチェイス・コールマン氏は、69億ドルの価値があり、

1年前より24億ドル増やしています。彼の会社の

株式ポートフォリオは、オンライン小売業者の

JD.com、Amazon、Alibaba、そしてテック大手

のMicrosoftやFacebookのように、パンデミックの

間に活況を呈していた企業への10億ドルの賭けの

おかげで、今年の上半期に36％以上上昇しました。

タイガー・グローバルは2019年終了時で、約400億ドルの

資産を管理しています。

ジェームス・シモンズのヘッジファンド

このリストの中で最も裕福なヘッジファンド・マネージャーは、

元数学教授である、量的取引会社ルネッサンス・テクノロジーズの

創設者であるジム・シモンズ氏です。

82歳のシモンズ氏は10年前に引退していますが

息子のナサニエル氏とともにルネッサンスの共同会長を務めています。

彼の財産は昨年から推定15億ドル増加し、235億ドルとなって

います。ルネッサンス・テクノロジーズは現在、約800億ドル

運用しています。

ブリッジウォーターのパフォーマンスは

一方で他のファンドマネージャーは苦戦しているようです。

レイ・ダリオの名門ブリッジウォーター・アソシエイツは、

2020年の最初の4ヶ月間で資産が18％減少し、同社の

主力ファンドは、より広範な市場の回復にもかかわらず、

6月までに14％も減少した。3月に市場が暴落した際、

ダリオはLinkedInの投稿に「最近、パンデミックに対処するため

の十分に考え抜かれたゲームプランを持っていなかった

という痛ましい過ちを犯した…」と書いている。コロナウイルスの

健康、経済、市場への影響は、ほとんどの人が今伝えているよりも

はるかに大きいだろう」と書いています。ブリッジウォーターは

169億ドルで、ダリオは昨年から18億ドル減少しています。

まとめ

チェース・コールマン率いるタイガーグローバルマネージメントが

このコロナ渦でも収益を伸ばしたのは、オーソドックスに

ハイテク株に投資し続けたことにようるようです。

このパンデミックのなかで、勝ち組となったのは

Alibaba、AmazonそしてFacebookといった従来

の株式市場の主役たちです。この２０２０年の結果

はある意味わかりやすい結果となったと思われます。