スコットランド首相が英国からの独立住民投票示唆でポンドの動向は?
英国の下院が、上院が可決したEU離脱に伴う法案修正案
を却下しました。
この修正案は、EU離脱交渉過程で、議会の承認を必要
とするものでしたが、下院はこの修正案を却下、政府の
権限を集中させる結果となっています。
この流れから、いよいよ英国はハードbrexitの展開が
現実味を帯びてきています。
スコットランドのスタージョン首相は独立示唆
これを受けて、スコットランドのスタージョン首相は
二回目の英国からの独立を問う住民投票の法的手続き
を開始すると示唆しました。
スコットランドは、EU残留に投票しており、メイ首相との
妥協点が見出せなくなった状況で、住民投票の開始手続き
を開始を表明しました。
独立住民投票を、2018年の秋頃か2019年の春を想定して
手続きを開始するとようです。
現状の世論調査では、英国残留が52%独立支持が48%と
拮抗しています。
ハードブレグジットが現実に
EUとの間でも、全く妥協点が見出せないまま
英国はリスボン条約50条の発動に今月中に行われ
る予定です。
しかし、EU側は、英国に離脱する前提で600億ユーロ
の支払いを求めており、まずそこから折り合いが
ついていません。
このままだと、ハードブレグジット路線で突き進む
公算が強く、中期的にはポンドドルは1985年の最安値
1.05に向かって下落のトレンドに入っている可能性が
強いと思われます。
ポンド円でも中期的なダウンチャンネルは生きており
昨年10月の安値122円をもう一度試す展開が、中期的には
あるとみています。