ジェームズ・ダイモンCEO（JPモルガンチェース）が予想する２０２０年秋の米国経済は！？

ジェームズ・ダイモン氏はアメリカの四大銀行の一つである

JPモルガンチェースの会長およびCEOです。

を務めている。また、NY連銀においては2007年より

クラスA取締役を務めています。タイム誌において

過去４回も最も影響力のあるCEOに選ばれている

ほどの経営者でもあり経済のプロでもあります。

JPモルガンチェースは金融システムの先駆けとなる、

3.2兆ドルの資産を持ち、米国の世帯のほぼ半分

とその幅広い事業にサービスを提供する銀行ですが

そのCEOであるダイモン氏は経済に独特の視点を

持っています。

そのジェームズダイモン氏が、アフターコロナの

米国経済について見通しを示しているので

紹介してみたいと思います。

コロナ後の銀行の不良債権は

コロナウイルスのパンデミックが発生してから

4か月以上が経過しましたが、集団感染による経済的な

ダメージはまだ完全に把握されていません。

JPモルガンを例にとると、銀行は今年上半期に

貸倒損失の準備金に157億ドルを追加しました。

しかし、実際には第2四半期のライトオフは、実際には3％減少

して12億8000万ドルになり、ウイルス以前とほぼ同じレベルでした。

銀行不良債権が増えていない要因は

その要因としては、2.2兆ドルのCARES法によって

資金が家計や企業に投入され、広範囲にわたる閉鎖の

影響を覆い隠しました。 しかしながらこの法律の主要な要素が

段階的に廃止され始めると、これからが本当の痛みが

表面に出てくる可能性があります。 7月末までに

2,560万人ものアメリカ人に給付された

失業給付を失うことになり、議会が非常に多くの

世帯を支えてきた追加の支払いで週600ドル

を延長するかどうかはまだ不明です。

このプログラムに参加しているクレジットカードと

住宅ローンの顧客の半数以上が、少なくとも月に1回の

支払いを行っていますが、連邦給付が失効すると、

完全に支払いを停止する可能性があります。

金融市場を後押しするためにFEDが取った歴史的な

措置と相まって、いくつかの銀行は恩恵をうけています。

JPモルガンは、第2四半期でこれまでで最高の

収益338億ドルを獲得しました。これは、主にトレーディング

活動の好況と、企業による債務および株式市場の急増によるものです。 

ジェームズダイモンCEOの米国経済の見通しは

ダイモンCEOが懸念しているのは、投資家は銀行株を積み上

げていないことです。 JPモルガンの株式は、

ほとんど動いていません。 将来への懸念、デフォルトと

低金利の長期的な影響、および潜在的な配当削減への

恐怖が、それらを抑制しているようです。

さらに厄介なのは、米国でコロナウイルスの症例が急増しており、

先週の金曜日に南部と西部での集団発生が悪化したため、

新規症例数が70,000件を突破しています。

これにより、カリフォルニアを含む州が経済再開の局面を

覆すようになり、ウイルスを抑制できた都市でさえ

予防策を講じています。

銀行は潜在的なローンの損失に備える必要がありますが、 JPモルガンは、

経済が取ることのできる5つ以上の異なる経路を見ています。

ダイモンCEOのに通しは悲観的になっており、デフォルトの「基本」

シナリオでの失業率は今年末までに11％近くに達し、4月に同じ

予測を行ったときより4.3％悪くなると予想しています。

銀行はより悲観的になり、デフォルトの「基本」シナリオでの

失業率は今年末までに11％近くに達し、4月に同じ予測を行った

ときより4.3％悪くなっています。

まとめ

ダイモンCEOは、ウイルスが秋にさらに急増し、広範囲にわたる

シャットダウンが再度行われる最悪のシナリオでは、失業率は

約23％でピークに達する可能性があるとの見通しをもっています。

新型コロナが前例のない事象であるだけに、今後のコロナの

感染状況によって経済がさらなる悪化するシナリオを準備して

おかなければならないというのが、本音のようです。