イエレンFRB議長も3月利上げ示唆でドル円市場は織り込み済みとなった
一連のFEDメンバーの利上げ示唆発言を受けて
3月利上げ確立がかなり上がっていましたが
それにイエレン議長も同調する発言が週末に出た
のでほぼ100%市場は織り込んだと思われます。
注目されたイエレン議長の発言内容は
経済が予想通りに推移すれば年内に複数回の追加利上げが実施される
公算が大きいと語りました。
イエレン氏はシカゴでの講演用原稿で、「今月の会合でFOMCは雇用と
インフレが引き続きわれわれの予想に沿って進展しているかを評価するが、
そうであればフェデラルファンド金利の一段の調整が適切となる
可能性が高い」と述べました。
景気改善やインフレ上昇、さらにドナルド・トランプ政権による歳出拡大と
減税の見通しを受け、FRB関係者は3月14・15日の政策会合での利上げに
抵抗を感じなくなっているようだ、と述べています。
イエレン氏は「経済は実質的にわれわれの雇用面の責務を満たしており、
インフレも2%の目標に近づいている」と指摘しました。
FRBが目標達成に相当近いことや、「経済見通しを著しく悪化させかねない
新たな展開はないことを踏まえれば、金融緩和の縮小プロセスは
2015〜16年ほど時間がかからない公算が大きい」として、今年の
利上げのペースが昨年と違って加速することも示唆しています。
3月の利上げは織り込まれたドル円の展開は?
昨日のドル円の反応はSell the fact の展開になりました。
FRB理事の利上げ示唆発言が出始めたため3月の利上げは
イエレン議長の発言が出る前にすでに利上げ確立が80%
を上回っていました。
そのため、イエレン議長の発言は利益確定売りに使われた
結果となっています。
当面のドル円市場は115円以上の円安にはやはり政治的
圧力もあることから警戒感がでるものの、これだけ金利の
方向感が違うなかにおいて、ドルの下値での買い興味は
引き続き固い展開が来週以降も続きそうです。