FOMCで一時1.10台までぶっ飛んだユーロドル~今後の行方は?
昨日のFOMCは要警戒と思いながらも、ここまでユーロドルが戻るとは
思いませんでした。
ここで、整理しておきたいことが、FEDメンバーが出したFF金利の予測が
2015年の年末で12月の1.125%予想から、なんと0.625%へ下がったことです。
たった3ヶ月でこんなに予測が下がることの意外感と、とくに、ここ最近の
FRBメンバーのタカ派的なコメントがあっただけに、市場はびっくりした
と思います。
もう一つは、経済指標のアウトルックを若干下方修正したことです。
今回の動きは、あまりにも米国のタカ派にベットしていた向きのポジション調整
によって起きた側面が強いと思います。
昨日の大相場で、10年米国国債の利回りは、1・91%にまで急落しています。
ただ、この水準はよく考えてみれば、今年1月に10年国債の利回りが急落した
1.6%台よりも、まだまだ上の水準で、最近の動きがあまりにも米国の利上げを
意識していた動きに傾きすぎていたとも言えます。
FOMCであまりにも象徴的なキーワードとなっていた「忍耐強く」もなくなった
ことで、6月以降よりその時の経済指標にそった決定がなされることが強調
されたことも意味します。
ユーロドルに関しては、昨日のショートカバーが余りにも印象的だっただけに
しばらくは、調整的な動きに終始しそうですが、昨日一瞬つけた1.10台の半ば
中長期の強力な抵抗線もあり、そこは新たに売りたい場所になりそうです。
チャート上でも昨日の動きは上髭をつけてひけているので、中長期のダウンチャンネル
はまだ生きたままだと思っております。
キャンペーン中のFX業社??