EU司法裁判所がベイルインを支持したことでユーロにとっては逆風となる?
EUの最高裁判所であるEU司法裁判所は、銀行救済に際し
納税者負担を防ぐ(ベイルイン)EUの指針を支持しました。
EU欧州委員会はベイルイン路線
これは、2013年に欧州委員会が、公的資金投入の前に投資家が
負担するベイルインを盛り込んだ規則を更新したものですが
これを、EU司法裁判所は支持する結果となりました。
この司法裁判所の判断は拘束力もち、上訴できないようです。
ここで、問題となってくるのが、イタリア政府です。
銀行の劣後債券保有者の多くが一般家計で、10月に政治改革を
めぐる国民投票を控えているイタリア政府にとっては、今回の
司法裁判所の判断は逆風となりそうです。
鮮明になっているユーロの停滞感
昨日発表されたZEW景況感しすうが2012年以来の低い数字と
なり、また10月のイタリアの選挙とイタリアの銀行の救済問題
がユーロにとっては重荷となりそうです。
ユーロドルはテクニカル的にも下値のリスクを負っているように
見えます。