9月のFOMCのポイントとはリスクバランスとドットチャートが含まれるかどうか!
9月にほぼ利上げの可能性がなくなったFOMCでおさえておく
んべき点は今年の利上げが示唆されるかどうかと、政策経路
見通しにおいて金利水運が下方修正されるかどうかです。
ドットプラントは
利上げの是非についてはここ数週間、FRB当局者の見解
は割れています。
ボストン地区連銀のローゼングレン総裁やサンフランシスコ地区連銀の
ウィリアムズ総裁などが追加利上げが適切と主張する一方で
ブレイナード理事などは利上げ見送りの根拠としてインフレの低迷を
挙げています。
イエレン議長は今回については金利を据え置きつつも
政策声明か記者会見で年内の追加利上げを示唆することで
乖離した意見の調整を果たそうとしています。
ドットチャートは下方修正される?
FRBが2015年12月のFOMC後に発表した政策経路見通しでは、
中心予想で見ると、政策金利である翌日物フェデラルファンド
金利の誘導目標を16年中に100bp、引き上げるとされていました。
3月の見通しでは、予想利上げ幅は50bpに縮小し、2回の利上げを
見込んでいることが示唆されました。
今回発表される見通しでは、利上げ期待がさらに後退し、
年内は25bpの利上げが1回という予想になりそうです。
リスクバランスが含まれるか
16年のこれまでの世界経済は、中国の景気減速やEU離脱決定
を巡る懸念を背景に浮き沈みが激しいでし。。米国をはじめ世界の景気の足元が安定感を増した
ように見えるいま、こうした懸念は和らいだようだ。従って、FRBは政策声明で、
見通しに対するリスクは均衡あるいはほぼ均衡していると表現するかもしれない。
見通しのリスクは均衡しているとの見解が示された場合、FRBは景気情勢に
満足しており、近いうちに利上げをより積極的に検討する構えを示唆している
と受け止め方が増えそうです。
反対票は増えるのか?
9月のFOMCのポイントとはリスクバランスとドットチャート
FRB当局者らは金利判断について一枚岩であることを示したいと
考えています。
16年のFOMCで、これまで政策判断に反対票を投じたことがあるのは
カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁だけです。この状況は変わる
可能性がある。当局者らの最近の発言はさまざまな
見解があることを示しており、イエレン議長が全員の意見をそろえるのは難しいかもしれない
ことがうかがえます。
反対票の数字が前回から何人増えるかが注目に値しそうです。