
20日に迫ったギリシャ総選挙の行方は?そしてユーロへの影響は?
ギリシャの総選挙が間近に迫っていますが、まずはギリシャの選挙システムについてですが、
ギリシャ議会300議席のうち250議席は比例代表で、得票率が3%以上の各党に分配されます。
残る50議席は得票数が最大だった党に与えられる、いわばボーナスとなります。
また得票率が3%未満の政党は議席を得ることができません。
過半数確保に必要な得票率は全体の投票動向次第です。選挙への届け出を済ませた全ての党
が議席を確保する場合、第1党がボーナス議席を加え単独過半数に達するには40%の得票率が必要
となります。
少数政党がなぜ重要かというと、少数政党の一部が議席を得られなければ、
第1党の過半数確保に必要な得票率が下がるためです。
世論調査によれば、第1党の座をめぐりNDとSYRIZAが接戦で、どちらも単独過半数を
得られない見通しとなっています。
このため中道のポタミか中道左派の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)、
あるいはその両方との連立交渉が必要になる公算が大きいです。
パブロプロス大統領は21日、まず第1党に組閣権を与える。3日以内に組閣できなければ、
第2党にチャンスが回る。そうして誕生する新政権には、いずれにしても、ギリシャ金融支援の条件で
ある改革を実行し、長引く経済危機に終止符を打つという大きな課題がまっています。
どの政党が連立政権を組むにしても、ギリシャの金融支援の条件が前提となることが予想される
ことから、今回の総ギリシャの総選挙によるユーロへの影響はあまり注目されていないようです。
というか、現在の欧州の懸念材料は難民問題一色で、ギリシャ問題については、この7月に金融支援
を得ることを決めたことで決着したというのが大多数の認識のようです。
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