2回目のTLTROも不調でECBの打つ手は?
11日に実施された2回目のTLTROの結果は、
需要が事前予想では1500億ユーロと見込んでいたものの
1298億ユーロと需要の弱さを示す結果となりました。
TLTROはリファイナンス金利(0・05%)に0・1%上乗せした
金利で4年間の資金を供給する長期資金供給オペレーション
ですが、とくに健全銀行にとっては、あまりニーズない
ことを象徴する結果となっています。
銀行が有望な投資機会を見つけることに苦労していることを
物語っているといえます。
これで、ECBが目標としている、ECBのバランスシートを
1兆ユーロ増やす計画に暗雲が立ち込めた結果となっています。
同時にドラギECB総裁は、国債購入必要性をより強調する
要因のひとつになったようです。
ここ最近ユーロの動きは、世界的なリスク資産の調整とドル高
調整の動きによって、調整的な動きとなっていますが、
もし、1月も国債購入計画を発表できない場合、ユーロの動きは
乱高下する読みづらい展開が続きそうです。