
1月のFOMC議事録を整理してみると
1月のFOMC議事録については、予想よりもハト派的だった
印象で、”Fed in no rush raise rate” という見出しとなっています。
なぜそうなのか、FEDのあげている政策変更の条件を今一度まとめて
みました。
– 労働市場の状況が一段と改善すること
– 実体経済が労働市場の伸びを支えるのに十分なペースで拡大しているか。
– 一時的な影響がなくなった後にFOMCの目標2%に向かうに自信が強まること。
– コア PCEデフレータ、他のインフレ率の刈り込み平均または中央値が安定ないし
上昇すること。
– 市場ベースのインフレ調整市場が上昇すること、または低水準でも懸念がないこと。
– 賃金の改善を示すサインがでていること
以上の点です。
注意すべき点は、インフレ率に関わる条件が半分以上占めていることです。
そのことから考えて、1月のFOMCで投票権者12名のうちの “many”の意見が
利上げに急ぐ必要がないとしたのもうなずける感じがします。
ただこれは、側近の雇用統計を見る前、またここ最近の原油の回復を見る前の
議事録です。
その意味で、来週のイエレン議長の議会証言の内容が今後のFRBのスタンスを
占う意味で大きな意味をもつのは間違いなさそうです。