香港第一四半期GDPの急降下は中国本土経済の先行指標となる?
香港の第1四半期GDPが前期比マイナス0.4%の下落となっています。そして小売販売が急落し
予想の0.1%を大きく下回る結果となっています。
前年同期比でも1.9%の成長の半分未満の0.8%成長にとどまっています。
香港のQ1のGDPは、2011年のペースの半分で2015年の成長率もわずか2.4%
と中国本土の景気後退に影響を受ける結果となりました。
そして次の5~6ヵ月の間少なくとも、実質GDP成長を持ち上げる支援材料が見当たらない
状況が続いています。
香港の経済は向かい風(ますます緊急住居の不動産価格矯正と減速している中国の経済
の二重苦に直面しています。
弱さの象徴する内容のひとつに、香港の旅行者の到着が2月に20.5%を下落し、421万人に
への下落しています。
そして小売販売も3月に急落、マスターカード調査によると1年に18.5%を縮小して、
13ヵ月連続低下しています。
ここ最近は鉄鋼市場も下落に転じており、一時期牽引役となってコモディティー市場
も暗雲がたちこみはじめています。
来週以降は、やはり中国を中心とした市場に注意を払いつつ為替を見たほうが
よそさそうです。