香港ドルレートは米中貿易戦争勃発で2018年今後の予想は?
大手の投資銀行はどこも、世界中でポピュリズムが勢いを増し、
大量人口移動と収入格差の急上昇し、悪いほうに拍車が
かかっていると指摘しています。
貿易戦争で打撃を被るのは
トランプ政権が最近、鉄鋼やアルミニウムに関税を課すと発表した
ことは、この大統領でみられた反グローバリズムへの政策転換の一貫
であることがわかります。
最近の米系投資銀行のレポートによると、
トランプの行動は多くの国々に衝撃をもたらす可能性が
あるが、中国は間違いなく最も米国と貿易戦争にもっとも
打撃を受けるであろうと指摘しています。
貿易戦争に対してどうトレードしていくべきか?
究極の米中間の貿易戦争時のトレードとしては
香港ドルをショートにすることがおすすめである
と米系投資銀行は指摘しています。
香港ドルは今1983年10月にペッグ制が導入されて
以来、現状最も弱い水準にあります。
より具体的には、HKDはここ数ヶ月ペッグ制導入以来の
下値を模索しています。
貿易戦争で香港ドルの予想は
香港ドルを売ることは、より機動性があり、中国からの
資金流出に対してより明確な代替となりえます。
そして香港ドルは、人民元よりもより人為操作され難い
特徴があります。
香港ドルが対ドルで、もしペッグ制が崩壊した場合、HKDは
劇的に下がる可能性があります。
貿易戦争が起こるということは、中国当局がなりふり構わない
対抗策を出してくる可能性があることを示唆します。
そこで、まず考えられるのが為替の水準です。
中国政府は、自国通貨の切り下げをはかることによって
貿易障壁を和らげようとする政策を間違いなくうって
くるでしょう。
ここ最近、香港ドルがドルペッグ制以来の安値を模索
しているのは、この思惑があるからだ、とおもわれます。
いくつかの投機筋はすでにペッグ制が壊れることに
ベットしているようです。
まとめ
香港ドルの対ドルレートは、2018年最も政治的な影響を
受けやすい通貨ペアになる可能性があります。
ご存知のように人民元には、トレードに政府の規制
が多いため、FX対象としては、むいていません。
しかし、HKDは、海外の投資家が人民元通貨のヘッジ
手段として使い、また機動性と流動性の高い通貨です。
すでに海外のヘッジファンドは、2018年の貿易戦争による
香港ドルの劇的な動きにベットして、大儲けを企んで
いるようです。個人としても、いろんな通貨ペアのある
FX業者を選んで、準備しておいてもおもしろいかも
しれません。