
追加金融緩和圧力が強まる今週のECB理事会
今週の木曜日にECB理事会がおこなわれます。
先月、ジャクソンホールでのドラギ総裁
の講演内容や、ここ最近のユーロ圏の
醜い経済停滞を受けて、なんらかの措置
がとられるだろうとの臆測が強まってきて
います。
それをいちばん物語っているにが、ユーロ
圏の消費者物価指数です。
8月のユーロ圏の消費者物価指数は0.3%の
上昇と先月の0.4%からさらに下落して
います。
イタリアにいたっては、マイナス0.2%に
落ち込んでいます。
これがウクライナ情勢による影響による
ものだけとは言いづらく、根本的な経済
停滞がおきているといわざる負えない
状況に陥っています。
現在の政策金利が、リファイナンス金利
0.15%、マージナルレンディングファシリティが0.4%、デポジットレートがマイナス
0.1%ですが、それぞれ0.1%づつの利下げ
観測も台頭し始めています。
またABSの購入プログラムのベースライン
を前倒してアナウンスされることも想定
されます。
ユーロ圏は、量的緩和に向けての速度を
速めているようです。