転換社債(CB)の理論価格(パリティ)とは?乖離率とメリットとデメリットは
転換社債とは、まさしく社債のひとつですが
株式にある一定の価格で転換できるオプション
のついた社債のことです。
今回は、今ひとつピンとこない転換社債について
調べてみました。
転換社債(CB)とは
CBは償還満期まで保有することができる社債の
側面を持っている一方で償還前に株式に転換できる
ことから株式の側面を持ちます。
CBを満期まで持つ場合は、一定のクーポンを
持続的に受けることができます。その場合、CBの価格が
あがれば、償還価格、クーポンで加えて、プラスになる
ことも考えられます。
一方で満期前に株式に転換すると、CB発行体の株式
として保有することになります。
転換社債のメリットは
これは、保有の転換社債の株価が上昇すれば
値上がり益が得られます。
また、株価が下落した場合でも、債券としての
クーポン収入と、元本が得られるところです。
しかしながら、最近の転換社債には、金利がついて
いないのがほとんどようです。
転換社債のデメリットは
↑でものべましたが、最近の転換社債には、金利ゼロと
なっているのがほとんどです。
要するに、株価が下がった場合には、元本のみの
償還となります。
ただ、そこには、気をつけておかないといけない
大事な部分があって、投資家は、常にクレジットリスク
を負っていることです、
当然、発行体が破綻した場合には、紙くずと
なってしまいます。ただ、株式よりは、清算された
場合の優先順位は高くなります。
また、最近では、「抽選償還」が取り決められているのも
多く、この場合、抽選に当選してしまうと、償還
となってしまいます。
理論価格(パリティ)計算方法
理論価格とは、言うなれば、転換社債の価値ですが
これは、転換社債に定められている転換価格と
現在の株価を比較して、転換社債がどれだけの
価値を持っているのか、判断するための基準です。
計算式は
株価 /転換価格 ※100= パリティ
となります。
たとえば、転換価格1000円で、その企業の現在の株価が
1200円だとすると、120の価格がパリティとなります。
この価格を基準として、割安か割高を判断する基準
となります。
そして、このパリティとの差が乖離率と言われています。
乖離率が高いほど、株価とは関係なく、この転換社債が
高く評価されていることになります。
そして、償還差益といのは、株価が、それ以上に下がっている
にもかかわらず、約束額面で償還されるので、その差益
を手に入れることができます。
これも、メリットのひとつです。
ただ、↑でも述べましたが、金利のついていない転換社債
が最近では、ほとんどなので、クーポンがんし状況を
加味する必要があります。
まとめ
今回は、最近話題となっています、転換社債の特徴
と、理論価格の計算方法について調べました。
投資家からすれば、メリットの方があるようにも
見えますが、実際には、クーポンがない転換社債が
ほとんどであることと、また、理論価格との比較、
乖離率が高いか低いでも判断する必要があるか
と思います。投資する際には、クレジットリスクを
取ることでもあるので、転換社債に投資するということは
株価の上昇にベットして、そして、クーポン分は
オプションのプレミアム分が見合いとなっている
イメージのようです。
EB債(他社株転換可能債)の仕組みとリスク内容とCB債(転換社債)との違いは!?