
財政堅守の圧力をかけ続けるドイツ
ドイツのジョイフル財務相がギリシャへの支援
にたいして、ユーロ圏がギリシャへの予防的信用枠
を設定できるのは、現在の支援プログラムを完了
した場合に限るとの考えを示しています。
現在ギリシャは、新たな予算削減と改革措置をめぐり
国債債権団と交渉していますが、その行き詰まりを
もっとも懸念しているのがドイツです。
8日にユーログループは、ギリシャに対する
支援プログラムを2ヶ月延長することに合意しましたが
この期間にギリシャ政府に、予算削減と改革の交渉が
合意にいたるように促しています。
ユーログループは、ギリシャへの支援プログラムの終了
とともに、予防的信用枠を提供することを検討しています。
そのためギリシャは大統領信任前倒しを決定したのですが
ギリシャ国内でも、現在の緊縮財政策に疲弊しきっている
ムードも強く、アンチユーロ財政支援を打ち出している
SYRIZAに支持が集まっている状況です。
ドイツが、あまりにも財政堅守に固執、べき論を展開すると
別ところで、綻びが生じるりすくが高まるリスクがギリシャ
の財政支援についても当てはまるとおもわれます。
ECBの国債購入にかんしても、あまりにもドイツが固執して
反対してしまうと、せっかく貿易面では優位となっている
ユーロ安が皮肉にもユーロ安まき直しのきっかけなることも
気にする必要があるかもしれません。