議会予算局(CBO)の算出によると共和党上院代替案の可決は絶望的?
今最も注目されているのが、共和党上院で作成された
オバマケア代替案の行方です。
そしてその行方を左右する、CBOの算出が出ました。
米上院共和党のオバマケア代替法案が施行された場合、
オバマケアに比べて2026年に無保険者が2200万人多くなる一方、
向こう10年で連邦政府の財政赤字は3210億ドル減少する見込み
だと超党派の調査機関である議会予算局(CBO)
が試算を明らかにしました。
共和党上院で可決されるかかなり微妙
共和党のマコネル上院院内総務が代替法案への
支持を決めかねている数人の共和党議員の説得に
当たるなか、CBOの試算は厳しい材料になりそうです。
法案は29日に採決される予定で3人以上の共和党議員が反対
に回れば否決されます。
すでに可決された下院案では、オバマケアに比べて
無保険者が2300万人多くなる見込みとなっています。
保険料はオバマケアよりも高い
CBOと合同税務委員会の分析によると、上院共和党案
の保険料は、2020年まではオバマケアより高く、それ以降は
オバマケアより低くなる予定です。
保険料の低下は連邦政府の補助金と、保険適用範囲の
縮小などが理由となります。
上院案は17〜26年に連邦政府の累積赤字を3210億ドル削減
する見通しで、下院案で見込まれる削減幅の1190億ドル
を上回っています。
今後の減税法案の行方を左右する
このオバマケア代替案が可決できるかどうか
で、今後のトランプ減税やインフラ支出法案
を左右します。
減税を通すためには、社会保障のカット、これが
共和党の原案ですが、共和党党内でもこの論争は
2分しています。