英国のリスボン条約50条の発動は時間の問題だが、ポンドのショートはまだ残っている?
英国の最高裁の判決は予想どおり、リスボン条約50条の発動
に基づいて、EU離脱手続きの開始には、議会の承認が
必要であるとの判決でした。
そこには、スコットランドの承認は必要ないと判決も加えられ
メイ首相のEU離脱に向けての手続きは、今の議会の状況
をみれば、時間の問題となっています。
関連法案を26日にも提出
この判決に基づいて、EU離脱手続きに関連した法案
を速攻で議会に提出するようです。
しかも、その法案の内容は、修正審議で時間がかからない
ように簡略化されています。
ということは、3月のEU離脱宣言に向けて、イギリス議会
は、速やかに法案を通すことで、コンセンサスが固まって
いるようです。
それでもポンドが上昇している背景は
これは、テクニカル的な要因が大きいと思います。
市場のポジションがポンドのショートに傾いていて
ポンド円でも、投機的なポンド売りポジションが
集積しています。
このイギリスの決定は、市場にとっては、あまりフレッシュ
ではなかったので、セルオンファクト的なポジション
調整が続いているように見えます。
イギリスのハードbrexitは、ほぼ織り込まれつつなか、
ポンド相場は、まだしばらくは調整的な動きが続きそうです。