
英上院でEU離脱交渉修正案可決でポンドは大きく反発する?
イギリスの上院は、EU離脱を通知する権限を
メイ首相に与える法案に追加条件を加える修正案
を可決しました。
この修正案が通るとどうなる?
これは、離脱協議の最終合意案を拒否する一段の
権限を議会に認めることになります。
合意案を欧州議会で審議する前に英議会が承認する
ことを求めたほか、協議が決裂した場合には、
合意なく交渉を離脱することを英議会が承認する
必要があるというものです。
これは、実質メイ首相の権限を制限するもので、
EU側は、英議会が反対して離脱計画が頓挫することを
期待して、悪い条件を提示することも考えられます。
これでポンドの動向は?
メイ首相は、この修正案を下院で覆すとも言っている
ので、この法案の行方はまだわかりませんが、
仮にこの修正案が通れば、実質、イギリスはEU離脱を
頓挫せざる負えなくなる可能性が強まってきます。
イギリスに悪い条件が提示されれば、交渉から離脱する
可能性が高まることなので、EU側はさらなる厳しい条件
提示をしてくると思われます。
最終的には、イギリスはEUを離脱しないということにも
なり、これを好材料と見てポンドのショートカバーになる
可能性もあると思われます。
いずれにしても、この修正案にたいする、下院の動向が
注目です。