織り込み済みの反応
S&Pがスペインのソブリンを2ノッチBBB+に格下げ。日銀政策決定会合では10兆円の
長期国債買入増額、年限を3年に延ばす。
これをうけての市場の反応は至って冷静。政策決定会合にいたっては事前に日経新聞で出ていた通り、
発表後は円が買われるというまさしくSell on fact の展開となりました。
スペインの格下げに関しても、既にムーディーズが格下げを行なっているだけに、今回のS&Pの格下げ
サプライズではなく時間の問題でした。これを受けての本日のスペイン国債はこのタイミングを待っていた
かのようにしっかりとした展開となっています。
ただスペインのソブリン格下げは、スペインの銀行のクレジット・リスクにつながる要因になるので
ユーロにとってはボディーブローのようにきいてくる材料になると思われます。
実際これをうけて、BBVAなどのスペイン銀行のCDSスプレッドは上昇しています。
為替市場は結局レンジ相場を抜けきれない状況が続きそうです。ショートのユーロ円ポジションもとりあへず
は手仕舞いです。
ポジション ユーロ円 スクエア +60pips