米雇用統計見ためは好調だが、内容は?
昨日発表された米雇用統計は、非農業雇用者数が+235Kと予想されていた
160Kを大幅に上回っている数字、失業率も7.7%とポジティブ
サプライズとなりました。
ただここで昨日発表された雇用統計の内容についても検証しておきたいと
思います。
まず雇用者数に関しては、ここ4か月+205Kと好調さを維持していると
言えます。しかしながら就業率に関しては58.6%とここ一年間改善して
いない。また6か月以上失業している労働人口比率も微増し、正規雇用を
望んでいるものの、パートタイムの仕事しかみつからない労働者もわずか
ながら増えています。
内容的はあまりぱっとしておらず、FRBによる早期の金融緩和解除には
つながらないと思われます。
イエレンFRB議長が言及していた失業率の改善が鈍いところが、見た目の雇用者
数の伸びよりも重要視されることが依然続きそうです。
とはいえ、ユーロドル相場は木曜日にドラギECB総裁の記者会見でユーロは戻した
ものの、この指標で再び1.49台に突入、為替市場はドルの強さがが目立つ
展開がしばらく続きそうです。