米雇用統計、失業率低下の中身
週末発表になった3月の米国雇用統計は88000人の増加と2月の
268000人、市場予想からも大幅に下回りました。
ところが失業率は7.7%から7.6%へと0.1%低下しています。
この背景は明らかに分母の数、レーバー、ホースが減っているが
ためです。
先月から50万人近くが労働力から去っています。この背景として
いろんな理由があると思われますが、一番懸念されることは、長期に
わたる求職者が職探しをあきらめたことです。
失業率が下がったことに喜んではいられないのはこのような背景があるが
ためです。毎月の雇用者数の増加が20万人から40万人を示さない
と雇用の回復期に入ったとはいえないというのが大方のエコノミストの見方の
ようです。
今回は10万人を割っているわけですから、今回の雇用統計で楽観論が
占有していた米市場に冷や水となるきっかけとなるかもしれません。
ユーロドルでは週末1.30台を回復しましたが、対欧州通貨のドル相場
も調整局面に入った感じがします。