米資産運用大手ブラックロックのトランプ減税に対する見方とは
米資産運用大手であるブラックロックのフィンクCEOは
トランプ減税案について否定的な見方を示しています。
ブラックロックの見方とは
フィンク氏によると、減税が実行され財政赤字が拡大
すれば、深刻な問題となると指摘しています。
政府が言っている財源となる経済成長についても
持続可能な3%成長など達成できそうもないとの
見解で、その理由として、米国が直面している
人口動態を挙げ、米国最大の年齢層であるベビーブーム
世代が引退年齢に達している点を問題視しています。
税制改革については、税率の引き下げが企業の投資拡大
や景気のテコ入れにつながる可能性があるものの
同時に財政赤字が爆発的に膨らんで、これが悪影響
を及ぼす可能性が高いと指摘しています。
経済成長も低空飛行のまま
先月発表された1-3月期のGDP速報値では、0.7%増で
これは、2014年以来の低さとなっています。
経済成長率としては、2.25%-2.75%を見込むほうが
より現実的との見方です。
実際にここ最近の成長率はフランスよりも低く、
アメリカの経済成長減速懸念しています。