米景気先行指数にみる今年のハリケーン襲来の影響とドル円の見通しは?
コンファレンスボードの9月のアメリカの景気先行指数は前月比
−0.2%(予想中央値+0.1%)でした。
ハリケーン襲来が影響及ぼしたものは
指数に寄与している数字を構成部分ごとに
示したものをみると、9月に最も大きなネガティブ要因
となったのがハリケーンの影響である、失業申請件数、住宅許可件数
そして平均週間労働でした。
9月の景気先行指数は過去12ヶ月ではじめて、ハリケーンによる
短期的な影響の結果により若干の落ち込みを示しました。
下落は一時的な現象というのがコンセンサス
下落の要因となったのは、労働市場と住宅建設に集中していますが
一方で大多数の景気先行指数の構成部分は、引き続きポジティブに
寄与しています。
9月は下落したものの、アメリカの景気先行指数は、年後半に
むけて底堅いアメリカ経済成長沿って、上昇基調を維持しています。
今回の景気先行指数の下落も、一時的なハリケーンの影響
であって、上昇基調の中にある意見がコンセンサスとなって
います。
今後もドル円の見通しは?
世界的な株高とともにドル円も上昇基調にありますが
一方で、ドルの買い持ちポジションも相当増えています。
言い換えれば、円安要因は、今週末の選挙結果もふくめて
織り込んでいるようにみえます。
リスクとしては、ドル円は、上昇し続けるよりも、
なにか、思惑が違った場合の急落のほうが、値幅としても
大きくなる可能性が高いようにみえます。
テクニカル的には、当面は、ここ半年の抵抗線となっている、
115円近辺をブレイクできるかどうかが焦点になってくると
おもわれます。