米国ムニューシン財務長官のドル円の政策はどうなのか?
トランプ政権のなかの為替政策でもうひとりの
キーパーソンとなるのが、ムニューシン財務長官です。
トランプ大統領だけではなくて、ムニューシン財務長官
の発言にも注意を払う必要があります。
ムニューシン財務長官の為替の見方は?
トランプ大統領が、先日ドル高に懸念する発言を
しましたが、その後のムニューシン財務長官の発言で
市場が落ち着いた経緯があります。
ムニューシン財務長官は、”短期的にはドル高は懸念で
あるが、長期的には強いドルが好ましい”と発言し
ドル円が一服した経緯があります。
ムニューシン財務長官は、過去の経緯では、自分の
ビジネスも含めてかなりのダークな部分があると懸念され
ていましたが、政策面では、極めてニュートラルのようです。
今後影響を与える税制改革は?
今後のドル円の行方を占ううえで、重要な要素となりそう
なのは、税制改革の行方です。
ここ最近、ドル安円高にむかった要因のひとつは、トランプ
政権の看板である、税制改革が前に進んでいない状況です。
ムニューシン財務長官は、先日、税制改革法案について
間もなくまとまると発表しました。
しかしながら、肝心の財源や、また議論となっている
国境調整税については、未だに見込みがたっていないよう
です。
減税とすでに期限を迎えている債務上限問題は、常にセット
で持ち上がるため、議会では議論が前に進まない可能性が
あります。
大きく振れる可能性が高いドル円
結局のところ、今後のドル円は、アメリカの議会での
政策審議の行方によって180度かわってくることが予想
されます。ムニューシン財務長官が言っているように
減税を含めた税制改革がすすむなら、大きなドル高に
なることも予想されます。
トランプ政権下での地政学リスクを含めて、今後は大きく
動くことに対応した準備が必要だと思われます。
FX口座を持つことは、不透明さに対応するひとつの
有効な手段だと思います。