米国ハイイールド債ETFが「死のチャート」を示している件について
米国のハイイールド債投資信託動きが、
株式市場の動きと全く切り離されて乖離し続けている現象
は、私たちが毎日見ているメルトアップした熱狂的株式市場
のなかでは別に目新しい要因ではありません。
しかしながら、その乖離の大きさがいくら控えめに言っても、
歴史的に究極に近づいていることは無視できない現象となって
おきています。
ハイイールドETFの最近の動向
チャートみてわかるように、米国ハイイールド債ETFの動きは
株式市場の動きと乖離している状況が、ここ数年間続いて
います。その背景としては、FRBが緩和政策を続け
その後も緩やかなな引締めを実施しているからです。
そして、それと同時に米国国債市場も、利回りが急上昇
することなく、ずっと安定していました。
要するに、金利が上昇することがなかったので、米国株式市場
も上昇し続けていたことが伺えます。
米国ハイイールド債が死のチャートと言われる理由
ところが、ここのところの市場は環境がガラッと変わって
きました。
アメリカの国債利回りが、上昇トレンドにはいってきたのです。
その要因としては、やはりトランプ政権が、財政負担を前提
とした景気刺激策に大きく舵をきっていることです。
減税案は、なんやかんやいっても、議会を通過しました。
そして、今度は大規模なインフラ政策をトランプは目論んで
います。
さすがに、完全雇用状態のアメリカのマーケットで、これだけ
追加政策をとってくると、米国債市場も悲鳴をあげざるおえなく
なっているのです。
米国株式S&Pとの乖離が限界に達している
そいて、ハイイールド債が死のチャートに直面していると言われる
理由は、米国株式市場との関連性です。
株式市場が上昇を維持していたことで、信用度の低いハイイールド債
にも追い風が吹いていましたが、この乖離幅が限界に達するに
つれて、この乖離の修正がハイイールド債ETFの下落へとつながって
いるのです。
ここ数日の米国株式市場が、なにか怪しくなってきました。
先週金曜日は、雇用統計の後、ここ数年間で最大の調整を演じました。
投資家は、米国経済が好調なことから絶好の買い場とみている
向きが多いようですが、重視したいは、このチャートが示して
いるように、長きわたる相場の転換点を迎えている可能性が
高いことです。
とくにハイイールド債ETFのチャートはレンジを下にブレイク
しようとしています。
このS&Pとハイイールド債投資信託の関連性を無視すると
痛い目に会うと警告しているのが、債券トレード神さまと言われて
いるガンドラック氏です。
まとめ
市場はリスクオンの趣向から、ドルを絡めたハイイールド債
の買い持ちのポジションがありふれていますが、一方でこのように
テクニカル的な懸念もあります。とくに日本の投資家にとっては、
ドル安円高に、脆い面があります。
個人ではヘッジの手段が限られているからです。
そこで、個人でも考えるべきことは、守るための
ツールを持っておくことだとおもいます。
FX口座を持っておくことは、いざとい時でも
すぐにアクションがとれることにメリットが
あります。投機的なイメージも強いですが
、→のランキングのFX口座はどこもそれぞれ
特徴があり、またキャッシュバックという、メリット
が預金と違ってあります。
ドル円が怪しくなってきた、今日、自分のツール
を増やしておくのもひとつの手だと思います。