
米国イールドカーブの異常なフラット化!ドル高はいつまで続く?
アメリカの米国債利回りが異常なことになっています。
米国のイールドカーブが他のすべてのG10諸国に比べて異常な
ことになっているのです。
それは、米国の5年利回りはが 現在他のG10諸国の10年利回りよりも
高くなっている。そして、米国債のイールドカーブが過去に例を
みない異常な状況となっています。
米金利で起きている異常な状況とは
非常に珍しい現象が起きていることとは、米国金利はは
他のG10諸国全般に比べて、2年、 5年そして10年の利回り
ですべて上回っているのです。しかもただ高いだけでなく
他のG10諸国の10年利回りよりも米国の5年利回りが高くなっ て
いるという過去に例をみない状況が起きています。

米国の3年物利回り(2.73%)も、 オーストラリアの10年物(2.82%) を
除くすべてのG10諸国の10年利回りよりも上回っています。
そして言うまでもありませんが、 米国の利回り曲線の驚くべきフラット化
が起きています。
参考のために、前回米国10年利回りが現在の水準3%であったのは
2011年に遡ります。その時と比較すると、 2年の利回りは約0.4%で、
3か月の金利も2%を超えているのでいかにイールドカーブが
過去と比べてもフラット化していることがわかります。
一方、2011年にはドイツの10年債券も3%前後であったが、現在の
水準は0.641%であり、最も狂った世界金融市場の1つとも
いわれています。
ドル高はいつまで続くのか?
↑で示したように、ドルの債券に投資すれば、期間リスクも
他の国に比べて限定的であり、(なぜならばアメリカの5年
金利のほうが他の10年の金利よりも高いから)しかも
金利水準も絶対的に高い状況です。
ここ最近のドル高は、明らかにこの流れに沿って起きています。

↑のグラフは中国人民銀行が預金準備レートを4月16日に引き下げて以来、
グラフです。急激な金利の動きがドルの同様の動きと一致していることが
わかり ます。
アメリカはさらなる利上げを今後を示唆しています。
6月のFOMCでも利上げが予想されているなか、アメリカの金利と他国の
金利水準の乖離が今後もさらに続くことが予想されます。
このトレンドが続く限りにおいてはドル高は続くと思います。
まとめ
ドル高はいつまで続くの?という問いに対しては、FRBの利上げペース
にかかっているように思われますが、今のところFRB理事たちは
当初の見通しのとおし、利上げを遂行することを示唆しています。
まずは6月のFOMCが注目で、もしそこで予想通りの利上げが
実施されれば、夏場にかけては、この絶対的な金利差からドルの買い
需要は続くと思います。