米国のGDP改定値下方修正にもユーロドルの上値重い動き続く
金曜日に発表された指標の中で、最も注目すべき指標は、アメリカのGDP改定値
、その中でもFRBが注目しているインフレ指標のひとつ個人消費支出(PCE)物価指数
は、0.4%下落、エネルギー、食品を除いたコアPCEインフレ指数もプラス1.1%と
2013年Q2以来の低い水準のままです。
いってみれば、雇用統計は好調なものの、個人消費の物価指数は低調なままという
ことです。
これを見れば、アメリカは利上げを焦る必要はないと言えますが、あちこちから出てくる
連銀総裁の利上げ示唆発言が聞こえてきます。
最近の発言だと
アトランタ連銀ロックハート総裁(投票権あり)”6月以降のFOMCで利上げは毎回検討されるだろう”
セントルイス地区連銀ブラート総裁 ”9月末まで金利を据え置けば米経済に悪影響”
タカ派発言が目立ちます。
一方で市場のインフレ期待の指標↓
(グラフ:ウォールストリートジャーナルより)
今回のコア個人消費支出物価指数の低調ぶりは、市場が示唆しているインフレ期待の
低下の大きな要因のひとつになっていると思われます。
ユーロドルの動きは、イタリアのCPIなどが、予想よりも高かったことや、上記の米国のGDP
改定値の下方修正にも関わらず、上値は抑えられ結局安値引けとなっています。
この動きのテクニカル的背景は、結構長い期間の調整相場の下値が割れたことも大きい
と思われます。
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