米国の個人消費支出(PCE)からみれば、ユーロドルはまだ中期的にはレンジの中にいる
昨日発表された米9月の個人消費が小幅増にとどまっています。伸びは1月以来の低水準となり
、雇用創出ペースの鈍化と海外経済の混乱で、消費者が支出をやや抑えている状況を示して
います。
米商務省が30日発表した9月の個人消費(季節調整済み)は前月比0.1%増。
7月は0.3%増、8月は0.4%増でした。
個人所得(季節調整済み、賃金・公的扶助含む)も0.1%増となり、3月以来の低い伸びを記録しました。
発表前の予想では、個人消費、個人所得ともに0.2%増加でした。
併せて発表された個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.1%の低下となり、
低下幅は1月(0.5%)に次ぐ大きさとなってます。前年同月比では0.2%の上昇でした。
FEDはPCE価格指数の前年同月比2%の上昇を目指していますが、この目標を下回る状態が
これで3年5カ月続いていることになります。また目標の2%に近づいているどころか、乖離幅が
広がっている状況です。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコアのPCE価格指数は前月比0.1%の上昇、
前年同月比1.3%の上昇でした。
先日のFOMCを受けて、市場は12月の利上げ観測が強まっていますが、国内の数字をとっても
この状況で果たして説得力をもつのかという疑問も生じてきます。
ユーロドル相場についてもこの金利の動向見通しの差から、ユーロ売りドル買いを決め込む
のも危険なように思えてきました。
テクニカル的にも今年ユーロの安値をつけてからのレンジ相場がまだ続いていると見たほうが
これらの数字からみると説得力がありそうです。
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