米国と欧州が真逆の金融政策をとるのは1994年以来でその時の為替相場は?
10月の雇用統計を受けて、いよいよ12月の米国の利上げのシナリオが
現実味を帯びてきました。
週明けの12月の利上げの可能性は、70%にまで上がってきています。
そこで、このようにFF金利と当時はドイツのブンデスバンクの公定歩合
真逆のオペレーションがなされた時期を過去ひもといてみると、1994年にまで
遡ります。
1994年にFF金利が3%を発射台にして、約1年間の間に6%にまで引き上げられ
ています。一方でドイツの公定歩合は、5%弱のところでこの1年間据え置かれ
その後1995年から利下げが開始され、2.5%までの利下げが実施されました。
この1994年の米国が利上げを始めた為替相場を見てみると、なんとこの1年間は
ドル安が起こっています。
そして、1995年からドイツの利下げが開始されると、マルク安、ドル高の
大きなトレンドがやってきました。
この過去の相場から紐解くと、ECBが12月からどんなアクションをとるのかが
非常に大事になってきそうです。
もしECBが現状維持でいるならば、1994年の時のように大きなショートカバー
となるかもしれません。