米国で気になる統計が~今後のユーロドルの行方は?
FOMC後の先週のユーロドル相場は、調整相場に終始していましたが、
先週に関しては、ドル買い、ユーロ売りという、通常のトレンドもだんだんかげり
が見えたようなユーロの買戻しのほうが優勢な展開でした。
そこで気になるのが、↓のチャートです。
このグラフで気になるのは、米国の雇用の伸びと小売り売上高に乖離が顕著に生じはじめて
いるところです。
米国経済は、雇用の伸びを中心に堅調で、今年の利上げを前提に今まではマーケットも動いていますが
このグラフを見ると、今後も米国経済の堅調さ続くのかどうかというところに不安を持つ要素
もあります。
その一つはQ1のGDP成長率が2.2%に停滞したことを物語るように、肝心の消費の伸びも停滞して
いることが、このグラフからはっきりとわかります。
個人消費が全体の70%を占めることを考えると、雇用が伸びていることと、賃金が伸びない状況
を、小売りの伸びと雇用の伸びのギャップにも表れているようです。
もう一つ気になるデータで、NY連銀が調査した、今後の消費動向の一年後の期待値について
今年にはいってから急激な下落傾向を示唆しています。
今後のユーロドルの行方を左右するうえで、今までは、ユーロのネガティブ材料が取り上げられて
きましたが、ユーロが量的緩和をはじめて以降は、注目材料は、米国の経済指標にユーロドルの方向性
が左右されそうです。
当面は、1.10台で引ける展開になると、12月からのダウンチャンネルはいったんは上値ブレイク
した形になります。
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