FRBやECBと違ってなぜ日本銀行の出口政策はないのか?円安は続く?
ECBは現在、西側諸国の中銀が軒並み直面している問題に
取り組んでいるようです。それはどうすれば金融市場を
混乱させることなく刺激策を解消できるかという量的緩和
の出口政策です。
日本のJGBsがすでに出口政策に入る?
しかし、昨年から少しづつうまくバランスを取りながら
国債の買い入れ額の縮小をしている中央銀行があります。
それが日本銀行です。
ここ最近はECBが月額600億ユーロの債券買い入れ策の縮小を
開始するとの観測がくすぶる中、10年物ドイツ国債の利回りが
2016年初め以降で初めて0.5%に上昇しました。
一方でJGBsの金利はあまり上昇していないなかで、国債買い入れ
額の増加率は減ってきています。
JGBsの金利が安定している背景は
このままだと円安は続く?
昨日の米国雇用統計は予想よりいい結果でした。
米国とユーロの金利上昇は続いています。
一方で日本の金利は低位のままで金利差が広がる
と同時に円安にも拍車がかかっています。
日本が金利を管理しているかぎり、日本の出口政策への
見通しは遠く、金利差からの円安は続くと思われます。