
米国個人消費支出PCEデフレーターはFOMCの利上げに沿った結果になっているのか?
FEDのインフレターゲットは、個人消費支出(PCE)が
対前年比で2.0%んに設定しています。
第1四半期を通じては、PCEはFOMCの予想中央値に
沿っていましたが、第2四半期に入って、コアインフレーション
は著しく冷え込んでいます。
12月の利上げも後を後押しできる?
12月の利上げ予想の後は、FOMCの予想分布では、来年さらに25bps
ずつ3回の利上げを示唆しています。
それを考えると、最低でも、来る数ヶ月において堅調な月間の
コアインフレのデータを見る必要があり、そして2018年に
これらの利上げが実体化するにはコアインフレはその後来年上昇
する必要があります。
今年の米国PCEデフレーターは低調だった
前年比ベースを前もって計算すると、コアPCEインデックスは、
2016年10月から2017年3月通じて、月0.1%の上昇でした。
それゆえ、その後6ヶ月は平均でこれ以上
の何か顕著な上昇があれば年間のインフレを加速させるし、
逆にこれ以下であれば失速します。
速報のインデックスでは、同じスパンで月平均0.13%の
上昇でした。この数字が示していることは、インフレは
目標に全く達していないということです。
これらを比較すると、
今後も予想としても、PCEはコアインフレの2%のターゲットより
下回るが、安定して緩やかな上昇は続くと思われます。