米企業の駆け込み自社株買いが殺到後の今後の市場動向は?
トランプ氏の勝利の後の株の上昇には米企業のバイバックの
急増も一役買っているようです。
米企業が自社株買いをする背景には、低金利での資金調達
できる状況がありましたが、その構造も長期金利が急上昇
することによって崩れてきそうです。
キャッシュに対する自社株買い比率が上昇
↓のグラフがキャッシュに対する比率のなかで
バイバック比率が30%に上昇しています。
米企業のキャッシュポジションに貢献していたのは、レバレッジ
の高さです。
米企業の負債残高がここ数年跳ね上がっています。
グラフが示しているのは、負債残高が上昇しているにも関わらず
金利の支払いは、低金利のおかげで、何年間も増えていません
でした。ところがトランプ氏の勝利した時点から、自体は変化して
きています。
歴史的にもピークの水準の米企業のレバレッジレシオ
↑のグラフはS&P500企業の負債比率ですが、歴史的にみても
ピークに達しています。
今後も続けて起きるであろう、長期金利の上昇が米企業に負担を
もたらす可能性が高くなってきます。
今後の長期金利の上昇と株価の動きは要注意
トランプ式の財政支出には長期金利の上昇が
伴うといわれています。それを先取りするかたちで
この数週間、長期金利は急上昇しています。
それと並行して、ドルも急上昇、ドルの上昇基調も
続きそうです。しかし株価についていえば、長期金利の
上昇と株価との関係は、上記に示したすでに高い米企業の
レバレッジ比率を考えると、最終的にはネガティブに
動きそうです。