米中エクスポージャー指数(CEI)は劉鶴副首相がUSTRへの招待にどう反応した?
劉副首相は先週の電話で、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と
ムニューシン米財務長官を北京に招きました。
このニュースで市場に楽観論が広がりましたが、香港人権問題が
米国の上院下院両議会で可決されたことにより、いよいよトランプ大統領
がこの法案にサインするかどうかが注目の的となっています。
そこで市場の動向を見るうえで指標となっているインデックスがあります。う
それが米中エクスポージャー指数です。
米中エクスポージャー指数の最近の動きは
米中エクスポージャー指数とは、米国の上場企業のうちで
中国に収益を依存している企業を対象とした指数です。
要するに中国に影響を受けやすい企業の株式指数ですが
この動きが米中貿易問題だけでなく、政治的な背景も
反映するする指数といわれています。
この米中エクスポージャー指数(UEI)が下がっているときは
中国に関連する企業が売られていることを意味します。
CEIは11月にピークをうった形を形成し、それを機にに
S&Pとの乖離がはじまっています。
この現象は不吉で、米中問題が深刻する兆候であるとも
言われています。
米中貿易問題の進展具合は
米国の交渉担当者らはさらに協議するため中国側と
会談することに前向きですが、知的財産権保護と強制的技術移転へ
の対処、農産物の購入について中国側がコミットすることが
明確にならない限り、劉副首相が招待したにもかかわらず
ライトガイザーUSTRは訪中することをためらっている
ようです。
中国当局者らは米国の感謝祭の祝日より前に直接会って協議を
行いたい考えていましたが米国側は日程を確約していない
と報じられています。
まとめ
米中貿易問題は進展していると思われていますが
ここにきて香港人権問題が米中関係に影を落とそう
としています。昨日、上院でこの香港人権問題が
可決したことだけで、中国政府は猛反発ですが
実際に、海外に出ていっている若者も多いようです。
そこで、彼ら香港が期待しているのが、東京です。
東京では、マスク禁止など、力づくで大学を制圧
しようとしたことも、この物語の流れをみると
想像できます。
そしてここから最も重要なのが、トランプ大統領が
この香港人権問題が米国議会で可決されましたが
トランプ大統領がサインするかどうかです。
トランプ大統領はどうも承認するのではないかとの
憶測が強まっているなか、それに対する中国の反応は
かなり厳しいものになることが予想されます。
いくら劉副首相が交渉しようとしても、習近平の
圧力はかなり強まることが予想されます。
現在の失速している米中エクスポージャー指数は
この政治背景を反映した動きとなっている可能性
が高いです。当面はこの指数の動きに注目していきたい
と思います。