簡単で一般的な理論株価計算の考え方と予想PER、EPSとの関係は!
理論株価は、誰が計算するかによって大きく違ってくる
もであるという前提で理論株価計算について、
調べてみました。
株価情報のメディアでは独自の理論株価を紹介している
ことがあり、同じ銘柄でも、計算方法が異なれば理論株価は
違ってきます。
理論株価計算の現実
まず知っておくべきなのが、理論株価と目標株価の関係です。
アナリストリポートには多くの場合、各アナリストの算出した目標株価が
記載されます。この目標株価は、理論株価を土台にしていることが
多いのですが、アナリストの提示する目標株価には取材や
分析による将来期待など、プラスアルファの要素が織り込まれている
ことが通常です。
予想EPSとPERの関係
よくアナリストレポートなどで理論株価を前提に目標株価
を表してくるのが以下の計算式です。
これは、基本となる理論株価の計算方法であり、実際にこの
理論株価の計算方法で目標株価を設定している証券会社が多々
見受けられます。
例えば、PER10倍、予想EPS200円だとすれば理論株価は10倍×200円=2000円と
なります。この算出方法で重要なことは、変動数字である
予想EPSをいくらにするかと、PERを何倍にするかです。
予想EPSについては、会社予想のEPSやアナリスト予想の
EPSなどを参考しています。
しかし、このEPSというのが、会社の将来の収益予想に匹敵する
ものであり、もちろんこれがよければ、理論株価も上がりますが
ここは誰にもわからない部分です。
ただ現状のバイアスやトレンドからこの予想EPSを出して
いるのがほとんどのようです。
またPERについては、業種平均のPERやその銘柄の過去のPERなどを
参考にすることが多いです。
PER、EPSとも高く見積もれば計算上は理論株価は高くなります。
ただ、その数値が現実的なものではなかった場合、例えば
現在のマグニフィセント7では、相当高いと思われる。
PERが続く前提での計算となります。それが外れると
理論株価も絵に描いた餅となります。高いPERが許容されるには、
その企業が属する業種の成長性が高い状態が続くことが
求められますが、高いEPSが許容されるには、四半期ごとに
出てくる決算で成長が続いている、もしくは業績が急拡大する
要素がある必要があります。
まとめ
今紹介した理論株価計算は、最も簡単で一般的な考え方の
計算ですが、理論株価にはいろんな考え方があります。
例えば、自己資本と株価の関係(BPR)が1になる株価が
理論株価という意見もあったりしますが、これには企業の
収益性よりも、バランスシートから考えた理論であり、
また、損益計算では、将来のEDBITDAやフリーキャッシュフロー
の予測から、企業価値を導き出す複雑なものもあります。
いずれの理論にせよ、将来の予測に基づいており
あてにならないといのが、本当のところだと思われます。
EBITDAとEV/EBITDAとの関係をわかりやすく調べると!