第3次ギリシャ支援についての整理とユーロの動向
11日におおむね合意された、第3次ギリシャ支援の内容について
整理しておきます。
3年間に及ぶ最大860億ユーロの支援が実施されれば、ギリシャは2018年前半
までの資金需要が賄える言われています。
それに付け加えて、国内銀行に対して、100億ユーロの資本増強も可能になります。
一方で問題点といえば、債務免減が実現しなければ、いずれは、資金繰り難に陥る
状況が続きます。この件にかんして、ユーロ圏グループは秋に話し合うとしています。
今後のスケジュールとしては、13日にギリシャ議会の議決、14日にユーロ圏財務相会合
を開き、支援策に署名がされる予定です。
この条件として、ギリシャは、今年はプライマリバランスの対GDP比0.25の赤字に抑える
ことが組み込まれ、来年度移行は、プライマリバランスの対GDP比の黒字化を課せられて
います。
こうなると与党であるSYRIZAのなかにも約4分の1の造反議員がおり、チプラス首相は
今回のりきったとして、この秋には総選挙に踏み切る可能性が高くなりそうです。
とりあえず、本日のギリシャの議会で可決すれば、当面の騒ぎは紛らわされそうです。
ところで、ユーロは昨今の中国の通過切り下げに対するニュースにも動揺せず、
昨日はさらなるショートカバーを誘っています。
昨今の相場は、ドルの利上げを期待しすぎてのドル買いポジションが、調整にあっている
相場展開です。ポジション調整の目処として1.12台半ば余地がありそうですが、
中長期のトレンドは変わっていないと思っております。
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