突如にあがってきたギリシャ大統領前倒し選挙
昨日、サマラス首相は大統領選挙の前倒しを
突如発表しました。それに反応してギリシャ国債は暴落、
そして、株式市場も約13%急落しています。
この前倒し大統領選挙は、来年3月に任期をむかえる
現パプリアス大統領の後任を信任する投票です。
現政権サマラス首相は、ディアス元欧州委員を大統領候補
に立てるようですが、ディアス氏は外相などの要職を
歴任した人物であり、野党にあまり支持をうけていない
ようです。
市場が不安視する理由は、大統領信任に必要な300のうちの
200MPsが、第一回目の投票、12月17日の投票では、信任が
得られないだろうとの憶測があります。二回目の投票は、
12月22日、そしてファイナルが12月29日となります。
ファイナルでは、300のうちの180で信任となるようですが
ここでも信任が得られないようであれば、2、3週間以内に
総選挙に突入してしまいます。
そうなると、野党のSYRIZAが世論調査では支持を
得ており、現在のユーロからの救済の枠組みが壊れてしまう
懸念が台頭しています。
昨日市場反応はそこまでを懸念しての動きであったように
思われます。