相変わらず低調な米雇用消費支出(PCE)、それでも利上げする根拠は?
インフレ指標のなかで、FRBが注目している指標がPCEです。
昨日発表された10月のPCEは、前月比0.1%、前年同月比0.2%
と9月の数字と同様に低空飛行のままです。
食料とエネルギーを除いたコアのPCE価格指数も1.3%とこれで
3年半以上も目標の2%を下回っている状況です。
それでも、12月の利上げを自信をもって主張する理由の一つに
CPIのここ最近の上昇傾向があります。
10月のCPIは前年同月比で0.2%の上昇、コア指数の伸びで、1.9%上昇しています。
その理由とし、CPIのほうが住居費の比重が高いことがいわれて
います。
ともあれ、FRB副議長は、原油高の下げ止まりと、ドル高是正による
インフレ傾向を趣向しており、内容はともあれ、PCEよりもCPIの上昇基調
に重点を置いているようです。
為替は12月のFOMCまでは、大きな動きになりにくい状況が続きそうです。