直前に誤り表示削除、今回のECBのストレステストの信ぴょう性の問題は?
今回のストレステストの結果は、ECBがテストした
150行中25行が過小資本、しかし内12行はすでに
調達済みで13行が実質不合格となりました。
この結果に対して、欧州の銀行業界全体としては
概ね健全な財務状況を維持しているとの判断を
与える結果だったようです。
前回のストレステストが市場の信頼を失うような
その後の結果となったので、今回は厳しい審査の
もと実施されたとされています。
ECBとEBAが一年間かけて慎重に行ってきた
審査ですが、直前にデータのエラーが発覚して
ECBのWebからそのデータが削除されるという
信ぴょう性に疑いがでるようなドタバタぶりも
同時に露呈されてしまいました。
イタリアの大手バンカ ・モンテ ・デイ ・パスキ ・ディ ・シエナ
は今回21億ユーロの自己資本不足と認定されましたが
ここのデータが直前まで誤表記されていたことが発覚
慌てて削除されていたことが判明。
他ドイツ銀行にかんしてもECBとEBAとで食い違いが
発生していた模様です。
今回のストレステストは全体としての評価は変わらないものの
直前まで誤表記が発生するドタバタぶりには、不安要因も
露呈する今回のストレステストになりました。