準備預金の付利は結局税金?
中央銀行のバランスシートが膨らむで
いくと同時に市中銀行が預けている
当座預金残高も増えていきます。
日本銀行にいたっては、昨年の8月に
約80兆円の残高が今年の8月には
約150兆円に膨れ上がっています。
そこには、0.10%の付利が付けられ
リスクフリーで銀行は、大量の当座預金
に対して利息を得ています。
FRBについては、準備預金に対して、
0.25%の付利を付けていますが、
今年これまで利息47億ドルを払って
います。
ここで問題視しているのは、その約半分
が外銀に払っていることです。
米国国内銀行は、資本規制がきびしい
ため、過剰準備預金を維持したがらない
傾向にあります。
一方、外銀では、自己資本比率規制が
3%と米国国内銀行の6%に比べてゆるい
ために、安いマネーマーケットでかりて
FRBに置いておくオペレーションが
頻繁になっています。
アメリカの議員では、これを問題視
している傾向にあるようです。
日本では、とくに深刻で、日本銀行が
大量に国債を買いまくって、市中の
キャッシュが増えるのではなく、
当座預金残高が底なし沼のように増え
ている状態です。
結局、この付けが国民にまわってくる
のではないか心配になります。