混乱を増すイタリア政局、しかし市場の反応は?
5月の辞任をむかえるイタリア、ナポリターノ大統領の後任が
未だ決まりません。
現在の最大与党、PDが推すブロディ氏が4回目の投票でも過半数
をとれず、中道右派との連立を模索に失敗したベルサー二代表が
引責辞任に追い込まれるという混乱ぶりです。
しかしながら、イタリア国債は政局不安が深まっているのにも
かかわらず連日買われています。
キプロスの問題がシステミックリスクに発展しなかったことで、
日本発の流動性が、利回りの高い国債にむかいやすくなって
いるようです。
その今回のキプロス救済案、ドイツ議会では承認されまたが、
キプロス国内では、いまだこの救済策が採決されるかどうか、いまだ
不透明な状況です。
キプロスの負担が当初の予定よりも増えるとの観測が強まるなか、
今回の金相場の暴落にも一役かった形となった金資産売却の憶測
があるなどキプロス国内の議会で承認されるかどうかいまだ不透明
です。
にもかかわらず、イタリア、スペインの国債が好調なのは、日本発
の過剰流動性が支えている側面が強く、ユーロ円相場では円安に
焦点が続く堅調さ続きそうな様相です。