注目の9月FOMCはドットプラットにも注目!マーケット動向はどうなる?
注目のFOMCが一週間後に迫ってきました。
FRBが来週開催する政策会合では、利上げが見送られるとの
見通しがコンセンサスなっています。
見通しがよりハト派に?
数カ月前には年内4回の利上げを見込んでいましたが、いまや今年は
1回、その後は年間2〜3回の利上げ経路にあるように変わりました。
今回鍵を握るのは、FRBが中立的なフェデラルファンド(FF)金利、
すなわち経済が均衡しFRB政策が金融システムに追加的な刺激を
与えない金利水準(自然利子率)を、どの程度と認識しているかです。
数年前は自然利子率がインフレ調整後の実質で2%、名目ベースで4%
と見られていましたが現在の米国の経済成長は一段と高い金利を
吸収するには鈍すぎるようです。サンフランシスコ地区連銀の
ウィリアムズ総裁は現在、実質の中立FF金利をゼロ付近、名目ベース
で約2%と推計しています。
6月からのドットプラットの動向注目
FRB当局者は6月の政策会合で、金利誘導目標を2016年に2回
引き上げて0.875%、2017年に3回引き上げて1.625%、2018年にも
3回引き上げて2.375%とし、長期的には3%を大きく超えることは
ないとの見通しを示していました。
今回会合では、この金利見通しがさらに下がるかどうかが、
今回の見送り予想の決定と同時に注目されるところです。
市場の反応はどうなる?
ただ、マーケットはこのへんのハト派的な予想は、すでに
織り込んでいるように思われ、逆に予想外の発表が起きた
場合のドル円、金利、そして株の反応が激しそうです。
ここ最近の市場の地合いからみると、予想通りの結果が
でてもドル円は底固い動きと長期金利の上昇の動きは変わらない
ように思われます。