注目の今週の日銀金融政策決定会合でのヘリコプターマネーとはなに?
今週の注目材料は、なんといっても中央銀行の政策決定会合です。
FOMCと日銀政策決定会合が予定されていますが、とくに日銀による
さらなる金融緩和策について注目が集まっていますが、そのなかでも
ヘリコプターマネーについてです。
ヘリコプターマネーとは財政当局と連動して採られる可能性が高く、財政当局は
減税や大規模な歳出計画を実行し、中央銀行がその債務を直接まかなう形に
なることです。
黒田総裁は事前にその可能性を否定していますが
日銀は金融緩和の名の下で日銀はすでに財務省が新規に発行する国債の
2倍以上を市場から買い入れており、事実上、無制限な国債発行を保証しています。
次に、これにより政府は「過去最大規模の予算を組む」ことができています。
そして、日銀の「金融政策は名目と同時に実質金利にも強い圧力をかけている」
と総裁は語っています。つまり、日本政府は公的債務が国内総生産(GDP)比200%を超える
世界最高水準にあるにもかかわらず、膨大な資金をただで調達できるという状況
をつくっています。
財政政策と金融政策はすでにこのような目標達成に向けて事実上協力し合っているので、
要するにヘリコプターマネーは「必要ではない」と黒田総裁は結論付けています。
ヘリコプターマネーの定義が難しくなっている現状、ヘリコプターマネーという言葉は
使わないにしろ、日銀は、金融機関に対してマイナス金利で貸し出しをするといった
別の形でのバラ履きを行うことが今週の決定会合で出てくるのか注目です。
ドル円相場はすでに、そのことを警戒して111円台後半にまで急騰しています。
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