注目のジャクソンホールを前にウィリアムSF地区連銀総裁の利上げ示唆はなにを意味する?
ウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁が向こう数カ月での利上げ
に支持を表明しています。
ウィリアムズ氏は前日、利上げを過度に先延ばしすれば経済が払う代償は大きいとし、
9月利上げもあり得るとの考えを示しています。
他の連銀総裁も利上げ示唆
ここ数日には、ニューヨーク連銀のダドリー総裁やアトランタ地区連銀のロックハート総裁も
タカ派な見解を示しており、早期利上げを支持する発言が相次いでいます。
注目なのは、今週末のジャクソンホールでのイエレン議長がなにかしら
利上げの示唆をするかどうかが注目の的ですが、それを直前にしてイエレン氏に
近いSF地区連銀のウィリアム氏がこれほどまでも利上げを示唆するのは
その準備をつくっているのかと思ってしまいます。
しかし市場のコンセンサスは12月でも半々の可能性
ここ最近のインフレ指標が失速したままであることを反映してか
依然として側近の利上げの可能性を市場は織り込んでいません。
9月の可能性は20%前後のしか織り込んでおらず、ジャクソンホール
でもイエレン総裁は具体的な示唆を示さないというのが大方の見方です。
織り込んでいないジャクソンホールでの利上げ観測台頭
ドル/円JPY=は0.36%高の100.22円。ただ週間では4週連続の下落
となっています。
ユーロ/ドルEUR=は0.3%安の1.1319ドル。ユーロは前日、約8週間ぶり
高値となる1.1365ドルをつけていますが、為替は利上げの警戒感が
いまのところないようです。
アメリカの今年の利上げを織り込んでいないことを考えると、サプライズと
なるのは、ドル高の動きを警戒すべきと考えます。