注目のギリシャ国民投票の直前の世論調査は?そして今週の相場は?
いよいよ本日実施されるギリシャ国民投票ですが、直前の世論調査の内容が
権威ある世論調査機関であるALCOの数字が新聞に掲載されました。
それによると、賛成が44.3%、反対が43.4%、そしてまだ決めていない
のが11.8%と直前にして拮抗した状況が続いています。
この世論調査結果からすると、日本時間の明日判明するであろう結果は、ぎりぎりまで
大勢がわからない可能性があります。
これだけ拮抗した結果をもとに、ギリシャの現政権が、彼らの主張をユーロ圏債権団に対して
押し通すことは難しくなっていることは事実のようです。
実際この投票は、ユーロ離脱を問うた投票ではないので、これ以上の交渉の長期化は
ギリシャ国民も望んでいないことは歴然としています。
そして市場の反応はといえば、もしNoの結果となった場合、ギリシャは債権団に対して
より妥協を求めるに対して、ユーロ圏は今までの提示を曲げないと予想されます。
その場合、交渉が長引くのか、それともギリシャが妥協するのかによって展開が変わって
くると思われますが、すでに銀行への資本規制がかかっている現状において、ギリシャの
選択は限られていると思われます。
結果的にユーロの為替の動きとしては、ユーロドルでは、ドル高ユーロ安基調が維持される
のではと予想します。
一時的に市場がリスクオフの方向に反応しても、現在のユーロ安基調には変化はなさそうです。
なぜならば、7月20日のECBへの返済までには、妥協の方向で決着すると予想するからです。
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